高血圧について

高血圧の診断

●2009年1月に日本での高血圧治療のガイドライン(JSH2009)が発表され、5年ぶりに2004年のガイドラインJSH2004が改定されました。

これによりますと

●まず、高血圧とは 140/90 mmHg以上のことで、これ以上の方は治療をしましょうということです。もちろん治療とは、すぐに薬を飲みましょうということではなくて生活面での運動とか食事の改善も治療のうちです。

●以前から当院では、血圧計が家にない方は血圧計を無料でお貸しするなどして、家庭血圧の測定を推進してきましたが、今回のガイドラインでもこの家庭血圧測定を重要性が明記されることとなりました。

       家庭血圧の目標値は135/85 mmHgとなりました

●もし糖尿病、腎臓の病気、心筋梗塞の患者さんではもうちょっと厳しくして130/80 mmHg以上が治療の対象となります。

●治療のステップとしては

(1) 生活の改善 ・・・食塩摂取の制限、減量、運動療法、アルコール摂取の制限、果物や野菜の摂取の促進、飽和脂肪酸や総脂肪量摂取の制限、禁煙など

これでだめなときは

(2) 薬での治療  となります

血圧によるリスクの階層化 JSH2009

分類

正常高値

130~139 / 85~89

Ⅰ度高血圧

140~159 /

90~99

I I 度高血圧

160~179 /

100~109

I I I 度高血圧

180~ /

110~

リスク第1層

(危険因子がない)

付加リスクなし 低リスク 中等リスク 高リスク

リスク第2層

(糖尿病以外の1-2個の危険因子)

中等リスク 中等リスク 高リスク 高リスク

リスク第3層

(糖尿病・慢性腎臓病・心筋梗塞がある)

高リスク 高リスク 高リスク 高リスク

●危険因子をリスク層の第1層から第3層に分類し,第2層にはメタボリックシンドロームが加わり,第3層には慢性腎臓病(CKD)が追加された

降圧目標  JSH2009

 

診察室血圧

家庭血圧

若年・中年

135/85 mmHg

未満

125/80 mmHg

未満

高齢者

140/90 mmHg

未満

135/85 mmHg

未満

糖尿病患者

慢性腎臓病患者

心筋梗塞既往患者

130/80 mmHg

未満

125/75 mmHg

未満

脳血管障害患者

140/90 mmHg

未満

135/85 mmHg

未満

白衣性高血圧

  • ●白衣を着ている医師や看護婦に血圧を測ってもらうというだけで、緊張して血圧が高くなる状態です。

  • ●家庭血圧の測定しないと診断ができません。

  • ●診察室で血圧測定してもらう場合には深呼吸をゆっくり数回して、気持を楽にするようにしてください。

塩分と血圧

  • ●本人は1日平均12gから13gとかなり食塩をとっているという統計があります。

  • ●日本人の高血圧の3~4割の方は食塩をとりすぎると血圧が上昇し、減塩で血圧が低下する食塩感受性高血圧であり、他は食塩の増減でも血圧の変化の少ない食塩非感受性高血圧ということが分かっています。

血圧の治療薬

よく使われるものから順に

●カルシウム拮抗剤・・血管を広げ、血圧を低下させます、一部の薬の中にはグレープフルーツジュースを飲むと薬が効きすぎることがあるものも。

●アンギオテンシンII受容体拮抗剤・・血圧を上昇させるホルモンであるレニン-アンジオテンシン系の作用をたち切り、血圧を低下させます (新しいくすりですのでジェネリック薬がなく、薬代が高めです)

●アンギオテンシン変換酵素阻害剤・・上と同じですが (ジェネリック薬があります、咳の副作用が多い)

この3つが比較的多く処方されますが病態によっては

●ベータ遮断薬・・ 脈拍が低下するので、脈がはやい方にはいい、あと心臓の悪い人にはアーチストという薬が非常によく出され、心臓のポンプ機能の維持には効果的。

●利尿剤・・尿を出すことで同時にナトリウムを排泄して血圧を下げます。(現在 アンギオテンシンII受容体拮抗剤と利尿剤が一緒になった薬があり、こういった合剤は血圧を下げる効果もおそらく最っも強い)

血圧の薬は一生飲むの?

●いえいえ、血圧が十分コントロールされたら薬を減らしたり、特に軽症の高血圧の場合休薬できることもあります。ある調査では約15%が休薬することができたと報告されています。

 

みどりの森クリニック

〒446-0871 愛知県碧南市向陽町1丁目41番地 TEL: 0566-43-3773 FAX: 0566-43-3780

Copyright 2008 MIDORINOMORI CLINIC. All Rights Reserverd.