糖尿病について

糖尿病とは

食事をすると、食べ物は腸でから吸収されてやがてブドウ糖が作られます。ブドウ糖は体のエネルギー源であり、ブドウ糖を体の筋肉や組織に取り込むためにはすい臓から出るインスリンというホルモンが必要です。このインスリンの分泌が少なくなっったり効きが悪くなって、体に取り込まれなくなったブドウ糖が血液中に多くなってしまうのが糖尿病です。血液中のブドウ糖が多い = 血糖値が高いというこになります。

血糖値が高いとなぜいけないのか

血糖値が高いことが続くとやがていろいろな内臓に障害を起こします。糖尿病によって起こる合併症を以下にあげます。非常にたくさんありますし、将来命にかかわることになる病気が多いのです。

  • 網膜症(目の病気)
  • 神経障害 (しびれや痛み)
  • 腎障害 (進行すると透析が必要になります)
  • 脳梗塞
  • 心筋梗塞
  • 足や手の動脈閉塞
  • 皮膚の病気
  • 感染症   など・・・

糖尿病の診断基準

■ 75gブドウ糖負荷試験の判定区分
糖 尿 病 型 空腹時血糖≧126mg/dL または 2時間血糖≧200mg/dL
境 界 型 糖尿病型でも正常型でもないもの
正 常 型 空腹時血糖<110mg/dL かつ 2時間血糖<140mg/dL

空腹時血糖値の新しい区分

空腹時血糖値の区分
日本糖尿病学会 空腹時血糖値の区分
空腹時血糖値100~109mg/dLは正常域ではあるが、正常高値とする。
  • これまでは上の表のように空腹時の血糖値は110mg/dl未満を正常としてきましたが、最近ではさらに厳しい基準で100mg/dl未満を正常とすることとなりました。

  • 空腹時血糖値100~109mg/dLの領域は、将来の糖尿病への移行やOGTT時の耐糖能障害の有無や程度からみて多様な集団であることがわかってきました。従って、現時点では、空腹時血糖値が100~109mg/dLの者を一律に境界域あるいは空腹時血糖値99mg/dL以下と同一の正常域として取り扱うべきではなく、正常域の中で正常高値とするのが適切であるという考えからです。

  • 正常高値の集団について、「OGTTを行うことにより、正常型、境界型あるいは糖尿病型のいずれに属するかを判定することが勧められる。OGTTが行われるまでは、正常高値として観察し、個々の症例の病態や経過に応じて、適切な生活習慣指導や肥満の是正などが行われるべきである」としています。

糖尿病の治療

(1)運動療法

●毎日のことなので、場所を選ばず、いつでもどこでもできる運動を選びましょう。もし毎日が無理でも、2日に1日は行います。

●運動は1日30分が目安。運動を行うときは、ゆっくりスピードを上げて(ウォームアップ)、終了時はゆっくりスピードを下げていきます(クールダウン)。ウォーキングにする場合、1回15分~20分を目安にして、1日1万歩を目安にしてもいいでしょう。

●運動の強さは、きつすぎず、楽すぎず「少し汗ばみ、隣の人とラクに会話ができる程度」が運動の強さの目安です。

●食後1~2時間後に行うと、食後の血糖上昇が抑えられます。

(2)食事療法

食べてはいけないものはありませんが、自分にあった分量の食事で、必要とするすべての栄養素をとるように工夫します。バランスのとれた食事になるので、家族と一緒に食べられます。

1日に食べる量は、お医者さんから指示を受けますが、目安としては、次のとおりです。

総エネルギー量 = 標準体重 × 仕事別消費カロリー (標準体重1kgあたり)

(3)薬物治療

血糖値管理の薬は4種類の飲み薬とインスリン注射があります。作用する場所や特徴が異なるので、患者の進行度などによって使い分けられます。

1.チアゾリジン誘導体(薬剤名:アクトス)

インスリンは分泌しているのに、抵抗性が強いために、働きが鈍いのを改善する。 適した患者は太り気味で、適さない患者は肝機能障害がある場  合。副作用及び注意点は肝機能障害やむくみなど

2.ビグアナイド薬(BG)(薬品名:グリコラン、ジベトスB)

肝臓で糖を作り出す働きと消化管からの吸収を抑え、血糖値を下げる。 適した患者はやや肥満、初期で軽症。適さない患者は肝臓・腎臓、肺の機能に障害がある場合。副作用及び注意点は消化器異常、乳酸アシドーシスなど。

3.スルホニル尿素薬(SU剤)(薬品名:オイルグルコン、グリミクロン、アマニールなど)

食事、運動療法で血糖コントロールが不十分な場合、膵臓に作用してインスリン分泌を促す。 適した患者は空腹時血糖値が高い、適さない患者はインスリンがまったく出ていない場合。副作用及び注意点は低血糖など。

4.αーグルコシダーゼ阻害薬(ベイスン、グルコバイなど)

小腸粘膜に作用し、糖の消化を抑制し吸収を遅らせる。食後の血糖値を抑える。 適した患者は初期、軽症、食後血糖値だけが高い場合。適さない患者は胃腸に大きな問題がある場合。副作用及び注意点は消化器異常(おなら、下痢、便秘など)

2型糖尿病の場合、飲み薬で血糖値がコントロールできなくなったら、インスリン注射にうつる場合が多いですが、一生注射が手放せないというのではなく、インスリン注射で膵臓機能を休めることで、再びある程度のインスリン分泌ができるようになり、注射から離れて飲み薬になることも多いです。

 

みどりの森クリニック

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